自転車競技法第4条第5項但し書

 と、このタイトルでなんのことか分かる人いらっしゃいます?え、分からない?じゃあ条文(こちら)引いて下さいよ。

 え、めんどくさい?仕方ないですねえ。じゃあこちらに転記しますね。但し書きだけ転記してもなんのことやらなので4条5項を全文載せてみましょう。但し書きは太字にしますね。

5  競輪は、第1項の許可を受けて設置され又は移転された競走場(以下「競輪場」という。)で行われなければならない。ただし、経済産業省令で定めるところにより経済産業大臣の許可を受けたときは、道路を利用して行うことができる。

 実は道路でも競輪ができるよ!という話なんですけど、この話って知られてるんでしょうか。わたしの観測範囲ではあまり話題にのぼらないようなのですけれども。まあ実際問題道路で競輪やるっていったらまんどくさいですよね。自転車競技法の手続きの他にも道交法上の様々な許認可が必要ですし、コースが広いとそれだけなにかと大変です。今ある競輪場でやるほうが楽かも…。

 ところがですね、ネット投票システムさえ整えれば来年からでも大盛り上がりで二日間の路上競輪ができそうな場所があるんですよ。それはどこかというと宇都宮です。ロードレースに興味がある方はもうピンと来ましたね。そうです、ジャパンカップですよ。やたー、競輪でもジャパンカップができますよ!10万人の大観衆!

 ジャパンカップの主催はどこでしょうか。あら、宇都宮市じゃないですか。ご存知のとおり競輪施行者です。ジャパンカップはすでに20年の歴史を持つ日本最高峰のロードレースです。国内のみならず海外でも認知されています。当然運営ノウハウもすでに蓄積されています。ついでに言いますと競輪補助事業です。

 しかしトラックの競輪とは競技形態があまりにも違います。競輪もロードレースも両方やる方はチーム競技的な性格からくる共通点もお分かりになるかと思いますが、それでもまず走る人数が違いますよね。競輪は9人。ロードレースは200人以上が走ることもありますが、ジャパンカップに関しては14チーム70人です。競輪的に言いますと5人ずつの14分戦です。こんなもん、連勝式車券は現実問題として売れませんから単勝式・複勝式だけの発売になるでしょうか。勝者予想ならばくちをやらない人でも普通にやるわけで、抵抗も少ないでしょう。

 そういえば土曜日のクリテリウムレースには競輪選手や競輪客にもお馴染みのテオ・ボスも出走しますね。上記ははっきり申し上げて夢物語かもしれませんが、このレースがロードレースファンと競輪ファンの架け橋になることを願ってやみません。