能あるウマは捲り隠す


 今日ふと思ったのですが、「能ある鷹は爪隠す」ということわざって最近聞かなくなりました。皆が皆自己アピールに必死なオーディション社会になっちゃったからでしょうか。


 競輪では、強烈な捲りを持っていながらいざというとき以外はそれを封印し、普段は差されて2着3着が多くても先行に徹する選手が能ある選手なのでしょう。好調時の村上義弘なんかがまさにそうです。対照的なのは海老根恵太。追込み選手でも、捲り脚があるからといってそれを多用していれば、番組屋に自力選手扱いされ、しんどい目をみます。競輪界ではこのことわざはまだ生きているようです。しかしこれもやはり、競輪界の前近代性の表れなのでしょうか。