宇都宮が舞台の映画撮影快調!!

宇都宮市などが舞台の映画「日本の自転車泥棒〜ジャン〜」(高橋忠和監督、PUG POINTなど製作)の撮影が十八日、宇都宮市東戸祭の宇都宮競輪場で行われた。宇都宮観光コンベンション協会のフィルムコミッション支援事業で、これまでに同市内ではテレビドラマ「アストロ球団」などの撮影も行われている。

 映画は生活に疲れた元競輪選手が、ふとしたきっかけから放置してあった自転車で走り始め、さまざまな人に会いながら岩手県釜石市から東京へ向かう七日間の物語。主人公の元競輪選手役は俳優の杉本哲太さんで、走ることのさわやかさや過去との決別を演じる。

 宇都宮競輪場では「競輪場の怪人」役の原田芳雄さんが、人生の目的を失っていた主人公にヒントを与えるシーンの撮影を行った。映画終盤のヤマ場になるという。

脚本を担当した沢樹舞さんは、執筆にあたって宇都宮市を訪問。偶然、競輪場を見学し、主人公の経歴の着想を得たという。沢樹さんは「宇都宮には非常に思い入れがある」と話していた。


 以前、この映画の釜石ロケの話題を紹介しましたが(参照)今度は宇都宮競輪場でロケが行われたそうです。競輪場でロケを行うのはナイスですね。「競輪場の怪人」の描写が大変気になります。


 映画やTVのロケを誘致して観光振興や町おこしに役立てようというフィルムコミッションは近年全国的に広がっています。全国フィルムコミッション連絡協議会に加盟している団体だけで83もあるそうです。


 先日ローカルニュースで観たのですが、香川県では早くからこの取り組みを進めていて、今や全国でも有数のロケ地に成長したとか。映画版「セカチュー」のロケが有名で、主なロケ地である庵治町はうまいこと観光名所になりました。


 そのニュースで、ある映画監督だったかプロデューサーだったかが言っていたのですが、香川は狭い中に山も海も都市も揃っているからロケ地に向いているんだとか。なるほど。一方で、香川も画一化、ファスト風土化が進行しています。画一化してしまえば映画のロケ地としてアドバンテージがなくなり、わざわざ遠い香川県まで来てくれなくなりますから、そういう意味でも困りますね。多様性は大事にしたいところです。香川県にはいいあんばいに鄙びた競輪場が2つ、競艇場が1つあります。これは大きな財産ですよ。香川県フィルムコミッションも宇都宮を見習って、競輪場や競艇場をアピールしてください。