3連単は売上げ減の要因か


 青森の施行者さんの発言が物議を醸しておりますが(笑)、表題の件について端的に言うと、わかりません


 売上げに関するファクターが多すぎて、またそれらが有機的に結びついているゆえに、単一のファクターを取り出して売上げの増減に結びつけることができないからです。この点ついてはGIさんのこちらのエントリに詳しいです。


 結論としては分からないというのが本音ですが、巷間言われている3連単の弊害をちょっと検討してみます。

3連単多点買い→当たらない客がパンク→売上げ減という説

 コンドル説です。これについてはあまり説得力がないと考えます。控除率はどの賭け式でも変わらないからです。ただ、多点買いをダラダラ続けていると大数の法則に飲み込まれやすくなるということはあるでしょう。多点買いでも細かく張り額を設定すればちょっとはマシですが、めんどうですからね。

銭が3連単に流れて大口客が減少

 わたしは大口客ではないですが、観音寺F1などを打っていると2車単や2車複に張りづらいなあというのは実感できます。ただ、3連単の導入により大口客の投票行動にも変化があったかもしれないですし、判断を保留しているところです。


 どちらにしても3連単導入は諸要因を跳ね除けて売上げ減少傾向を増加に転ずるほどのインパクトはなかったわけですね。なんででしょう。以前なら射幸心を煽れば売れるという図式があったような気がするのですが、なんだかそれが崩れているような気がします。あるいはその図式が実は幻想だったのかもしれません。それを象徴するのはtoto(サッカーくじ)が最近どんどん当たり易さを全面に出した賭け式を導入していることでしょう。totoは公営ばくち以上に売上げ減に悩んでいます。*1


 「一発当たればでかい」という要素は古来からばくちの魅力のひとつなわけですけど、現代では人々がそれに惹きつけられることはなくなってしまったのでしょうか。しかし、パチンコ業界は、公営ばくち同様に客を大幅減少させながらも主にスロットの射幸性の高さで売上げを維持しています。この違いは明日に続く。

*1:もっともこの記事を読むと真剣に悩んでいるように見えないのですが。