来年度から県単独で開催 大宮競輪と西武園競輪

大宮競輪と西武園競輪の開催権を持つ六市が赤字を理由に本年度限りの事業撤退を表明している問題で、上田清司知事は十五日、来年度から全開催権を引き受け、県の単独開催に転じる方針を明らかにした。運営は民間委託とし、九月定例県議会に諮った上で年内に委託先を決める。


 GIさんからもコメント欄でお知らせいただきましたが、その詳報です。割とふっかけていた清算金も大筋で合意に達したとか(記事本文参照)。委託先はどこでしょうね。関東地区では初めての民間委託ですが、やはり関東自転車競技会でしょうか。西武鉄道の線もあるでしょうけど。

知事は、撤退する各市の開催分を放置すれば従業員の雇用問題などにも発展することから「いったんは県が引き受けざるを得ない。存続の見込みがなければ、最終的に県も撤退することになる」との考えを示した。 


 「存続の見込み」とボカした表現ですが、こんなコメントも。赤字即撤退でしょうか。SWEET AIRさんのブログを拝見していますと、西武園などは、選手会も含めてすごく意欲的に見えます。現状の売上げを維持できれば黒字なんですから、ひとつ踏ん張ってもらいたいと思います。


 余談ですが、リンクしたエントリでSWEET AIRさんが埼玉新聞の記事に疑問を呈してらっしゃる件。わたしが考えますに、だいたいどの新聞の公営博打赤字問題記事にも言えることですが、これは一種のポピュリズムだと思います。「赤字になると市民の皆様の血税が投入されますよ〜、問題ですよ〜」という構図は善良な市民の皆様が大好きなパターンですからね。ワイドショーのリポートがしかめっ面しながらうれしそうに大阪市のゴミ処理場へ通うのと似たようなものでしょう。新聞がジャーナリズムを標榜するなら、去年一瞬だけ盛り上がりそうになってすぐにしぼんだ経済産業省の裏金問題や交付金問題、また、サテライト乱発の裏事情などをしっかりと追求してくれないと困ります。