今コメントや脚見せを廃止すればKEIRINに近づく罠

 昨日の小倉決勝で南関秘密作戦(というほどのものでもないですが)が決まったのを受けて、またコンドルがコメント・脚見せ廃止論を唱えております。狙いの九州ラインが二段駆けを事実上表明していたのに南関は秘密作戦で臨んだのが不公平に見えたんでしょうね。これが逆だったら廃止論なんて書いてない予感。


 でも、正味の話、並びが分からないと今の競輪は買えませんよ。どうみてもいらない選手が走っているA級下位戦ならともかく。大口小口の話じゃないと思いますけどねえ。


 本題ですが、コメントや脚見せがないと、選手は今より伸び伸び自由に走れます。コメント・脚見せはルール外のルールというか、行動の制約になっている部分があります。客に並びを表明した以上それに従わないといけないというゆるい規範の元、いうなれば客との擬似契約が成立するからです。


 そしてそのゆるい規範がなくなればどうなるか。選手間の、「競輪道」に代表される規範がまだありますが、昔よりはかなり緩んできています。また今はダッシュ全盛の時代です。どこからでもダッシュ一発で仕留めることが出来る選手は、縛りのない状態ではそうするのが得策です。要するに競走中の規範があんまり状態で走ることになります。競輪の社会性がかなりの部分失われます。そうなるとそれはもう競輪ではなくKEIRINですよね。社長の大嫌いな。そして社長の論敵*1の大好きな。あれまあどうしましょう。


 早く気付いて下さいね。ポイントは、昔と変わったのは制度だけではない点。選手と常に接している人なら分かると思うんですけど。

*1:一方的に難癖つけられてるだけですが