バフェットに学ぶ競輪のおっかけ

お金持ちになるためのバフェット入門

お金持ちになるためのバフェット入門

 他のばくちの賢人の思想を競輪に応用できないかという思惑半分、サブプライム問題の膿の全貌が今後出てくれば優良株が割安で買えるチャンスが出てくるはずでそのときに備えてという助平心半分で読みました。株式投資という世界最大級のばくちの偉い人といえばウォーレン・バフェットですよ。

 バフェットの投資理論は説明するのは簡単だけど実行するのは並大抵ではないものです。原則は少数銘柄の長期投資。永久に保有するつもりで株を買うのが基本です。そのためには法的に問題のないあらゆる手段を使ってその会社のことを徹底的に調べ倒さなければなりません。ケツのケバまで知り尽くすことのできる会社の数なんて限られますから少数銘柄になりますよね。そして一度持ったら、経営者が交代するなど大きな経営方針の変更がない限り持ち続けます。ちょっと相場が急落したからといって動じることはしません。あと、会社の価値に対して割安なタイミングを逃さず買うというのも大事な要素です。

 これを競輪に応用するとなると、特定選手のおっかけになりましょうか。しかも例えば昔の吉岡のスジ200円のおっかけのような力とオッヅが均衡したものではなくて、割安、競輪では力の割りにオッヅがつく選手をおっかけるということになりましょうか。

 わたしも2000年頃、三和英樹のおっかけを中心としたポートフォリオを組み、年間利回り30%を達成したことがありますので、この方法が有効とは思うのです。ただし、当時と今とはちょっと状況が異なります。当時三和英樹は3.69にギアを上げて持ち前のダッシュに持久力を加え、特別競輪の一次予選や負け戦でカマシ捲くりを繰り出し結構よいスジ配当を出してくれたのです。しかし今や3.69は普通のギア。大ギアと言えば4回転の時代です。そして自力型はダッシュ型ばっかりになってしまいました。三和はコモディティになってしまったのです。ついでに言えば三和銀行三菱東京UFJ銀行になりました(関係なし)。もはや当時の方法は通用しません。
 
 さて、この大ギアダッシュ全盛時代に新たな割安優良選手はいるのでしょうか。しばらくの間、それを探してみたいと思います。これは昨年後半車券成績が急降下した反省によるものでもあります。割安優良選手を一人でも抱えていれば大崩れは防げますからね。それと、なによりテーマを持って競輪を見れば楽しさも増すってもんです。