小田原新市長が競輪場の廃止検討へ

業績が低迷している小田原競輪場について「経営基盤をなしていない」として廃止を検討する考えを強調した。

また、競輪場は「赤字になる前に廃止に向けた準備をしておくべきだ」と指摘。

 2月に「基本的に存続」との検討委員会の結論が出された小田原競輪ですが(参照)、市長が変わって風雲急を告げてきました。しかし「経営基盤をなしていない」って、ずーっと黒字を続けてきた競輪場なんですけど…はて。記事では廃止は規定路線のような印象を受けましたので新市長のサイトを見てみました。そしたらマニフェスト(参照)にこんな記述が。

☆競輪事業の段階的撤退に向けての検討開始
 長年にわたり事業収益によって市の財政を支えてきた競輪事業ですが、観客の著しい減少、事業収益性の低下など、その歴史的な役割を終えており、数年のうちに単年度収益は赤字となる可能性が大です。小田原らしさの源泉となっているお城周辺の文教地区の核心部という立地に適した、競輪事業に替わる新たな土地活用と事業計画推進に向け、段階的撤退と跡地の有効活用についての検討を開始します。

 いやだからまだ黒字なんですけど。それにどんな計算で数年のうちに赤字と出たんですか。競輪の歴史的役割が終わっているとしたら小田原城なんて百何十年も前に歴史的役割を終えてますよ。とっとと潰して跡地の有効活用についての検討を開始してください!

 経歴(参照)を見ると、ボートピアの建設反対に携わったりと、清廉潔白で市民派なイメージが新風を巻き起こして、前市長の市政継承をうたう対立候補を破り当選に結びついたような印象です。博打お嫌いなんでしょうね。京大で演劇やってたんなら西部講堂にも出入りしてたんでしょ。競輪場のアングラな雰囲気と親和性がありそうな気もするのですが、普通に卒業しているようですからどっぷりとは漬からなかったのでしょうか。

 とにかく、役人さんや市議会はこの清廉潔白な市長さんを丸め込んで、競輪政策に関する限りはグダグダの骨抜きにしていただきたいと思います。