ボーダーの夏、別れの夏

 これはと思うのがあったらまだやるかもしれませんけど、今期のボーダー戦は昨日の久留米初日で手仕舞い。ボーダー月は調子こいて大敗するときもあればよく勝つときもあるんですけど、今月はまあまあでした。最後も3ケタ配当2本というまあまあな結果。

 そして期末は引退の時期でもありますね。先日、現役最高齢竹田恵一選手の引退の記事を紹介しましたけど(参照)、引退レースが昨日行われました。朝日新聞が記事にしています。

「今までのレースで最も緊張し、思わず泣きそうになった。ファンや選手仲間の温かい声援が、1着に後押ししてくれたと思う」という竹田選手。レース後、後輩選手や関係者らが花束を渡すと、ようやくほっとした表情を浮かべた。
鉄人竹田 有終の美 大垣競輪

 レース結果はこちら(KEIRIN.JP)。61歳のおじいちゃんが27歳の新人を差して1番人気の決着です。こういうの割と好きです。まあ井上茂徳以来、事前に分かっている引退レースは買ったことないんですけどね。

 なんですけど、今日はそれ以来、引退レースの車券を買いました。立川2レースが、ミッチーこと永倉通夫選手(埼玉)の引退レースだったんです。埼玉選手会を最強のファンサービス集団に育てたあのミッチーです。

 結論から書きますとヤラレました。永倉選手頭の関東ズブズブと、町島に捲られての2着を買っていましたのでウラです。しかし見事な浪花節レースでしてね、前で6番車の埼玉の若い衆がガンガン引っ張って、永倉選手は2センター番手捲り。この番手捲りが実にスムーズで、埼玉選手会の絆を思わせます。そして後ろを固める東京の小暮も町島を牽制。永倉選手が町島を降りきって有終の美を飾りました。あれ、永倉さんだけ選手ってつけて、あとは呼び捨てになってる。まあいいか。それにしても上がりタイムは12.3ですからチャレンジにしてはいいほうですよ。強かったですね。

 ウィニングランでは永倉コールが巻き起こってました。わたしは競輪場のコールというのはあんまりその現場にはいたくないなあという立場ですが、まあ今日くらいはいいですね。

 引退後、永倉さんはどうされるのでしょうか。お疲れ様とは言いたくない気分です。一息入れたあとはまた以前のようにファンと選手を隔てる金網を無くす活動を期待したいと勝手に思っています。