年金博徒

最近コンドルの社長コラムに
「年金支給日のあとは売上げが伸びる」
との記述が目立つ。平日のF1F2の客層を見ると納得なのですが、実は競輪も老人ビジネスの市場競争に知らず知らずのうちに参加しているわけです。


「知らず知らず」と書いたのは、胴元側の施策にその辺の視点が全く感じられないから。度重なるルール変更およびビッグレースの改変、女子供向けの広報戦略、インターネットによるレース情報発信およびネット投票の強化・・・これらの近年の施策は、草創期から競輪を支えてくれた今の年寄り競輪客には関係ないどころか、年寄り競輪客の競輪離れを加速すらさせている。


女子供向けにいくらアピールしてもたいして効果なんてないことはもう分かりきっているんだから、これからは、年寄り競輪客マネーを他の老人ビジネスから守り、そして奪回する施策こそが必要なのではと考えます。


ルールやビッグレースを元に戻せとは言わない。戻すことも変えることには違いなく、「またか」と愛想をつかされるだけだから。
まずは競輪場。小奇麗にするよりバリアフリー化を最優先。
65歳以上は特観席半額。75歳以上には無料開放(介護福祉士常駐)。
さらには無料送迎バスの停留所を大きなケアハウスの近所にわざわざ設置。
足腰立たなくなっちゃった年寄り向けには、iモード投票の簡便化を進める。パソコン使えなくても携帯を持つ年寄は多い。
そして、(特に)田舎の年寄りがよく利用する金融機関は銀行より郵便局や農協ゆえ、それらの金融機関で電話投票口座を開設できるようにする。
PR活動としては、年寄りに影響力が強い「ためしてガッテン」「おもいっきりテレビ」でボケ防止特集を放映。人間的かつ論理的博打である競輪予想がいかに脳の老化を防ぐかをそれとなーくアッピ〜ル。もちろんその前にそれとなーく痴呆の不安を煽っておくことを忘れずに〜。