説明能力
- アーティスト: LOVEJOY
- 発売日: 2005/04/08
- メディア: CD
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先日、近所のレコード屋さんに上のCDを注文しに行きました。たまたま同じ日にこのCDを注文した方がもう1人居たそうで、どんなバンドなのかと店長さんに聞かれました。
LOVEJOYというバンドを人に説明するとき、相手が日本のポピュラー音楽に詳しい人だとついつい、メンバーがアーント・サリーでミュート・ビートでグラウンド・ゼロで・・・と語ってしまいます。そうこうしているうちに聞いている相手は、
「こいつが聴く音楽でこういうメンツならきっと屈折したけったいな音楽に違いない」
という顔をし始めます。メンバーを説明し終わって「すごくよいバンドなんですよー、ポップで」と付け加えても、もう信用されない。それほど音楽に詳しくない人には、最初から「とにかくよいバンドなんだよ」と言うんだけど。それでもやはり信用されない。こういうときに日ごろの行いの悪さが出ます。*1
競輪のことを人に語るときもついつい、「どんな出来レースが行われるかを予想する、日本が世界に誇る頭脳賭博」だとか「人間存在の全てを推理対象とする哲学賭博」などと語って、逆に怪訝がられます。ああ悲しい。
学生時代には、「こいつの勧めるものならきっと面白いんだろう」という推定を働かせることができる友人がいました。あれこれ説明してもらわなくても、ちょっとやってみようかという気によくさせられたものです。わたしも一言で相手を納得させられるようなエバンジェリストになりたいと常々思うのですが、周りの人たちは「競輪客が勧めるんだからどうせ胡散臭いモノに違いない」という推定を働かせているような気がしないでもないです。