すっ転んで起き上がって追っかけてしがみつく


 昨日の予想結果は4の3でしたが、みな安い。
 12R青龍賞は武田が誘導切ってスプリント戦。武田が「尊敬する」神山さんや、一応兄弟子の十文字さんが昔よくやってましたよね。武田の場合、逆に持ち味を殺す戦法だと思うのですが。結局武田がホーム先行。伏見は切り替えなしの5車ラインを率いているだけに自信を持って中段に引いて、競りで機能不全に陥った武田ラインをひと捲り。群馬と北日本が実に対照的で面白かった。後閑は外競りで兵藤を沈めたことで今場所はひとまず安泰でしょう。稲村や金子真也といった群馬の不穏分子も一次予選で揃って死んでくれたことですし。


 その群馬勢で今一番車券に絡んでいるのは、今場所でようやく特別競輪に復帰した手島慶介(参照)。実は昨日予想したものに加えて4Rも打ちました。手島、新田、高谷の三分戦。手島が人気だったけど、新田と高谷のどちらが逃げてもおかしくない構成で、しかもどちらが逃げても実に狡猾巧みな逃げ方をすることから、捲りの手島は狙いづらい。番手勝負すれば捲られるし。そこで、北日本スジがどれも3000円以上ついていたし私見では新田と高谷は同格なので、北日本スジを遊びで購入。


 レースは、発走直後に手島、戸辺、高谷、望月の4名が落車。一応北日本の後ろ2車が生き残っていたので淡く儚い期待を持って眺めていたら、赤板手前になって、落車したはずの手島が独り追いついてきた!坂本はヘルメットカバーの破れた手島を前に入れてやって4番手に下げる。隊列はそのまま変わらず、最終2角まで誘導を使った新田が先行。2センターでようやく後方の北日本残党が仕掛けたが前の誰も交わせず。高木が新田を差して、手島も離れることなく3着にしがみついた。


 自分が人気になっていたことから来る責任感もあったのでしょう。それにしてもすごい気迫。落車した選手がそのままレースに復帰して普通に車券に絡んでしまうなんてのは初めて観ました。それに対して、わたしが淡く儚い期待を抱いていた北日本残党組は・・・。宮杯の一次予選は4.5着権利。榊枝と佐々木健は、手負いの手島がペースが上がって脱落することを見込んで動かなかったと考えるのは穿った見方でしょうか。両者ともあえなく負け戦に回りました。


 手島には是非、今場所一度は勝者インタビューの席に座ってもらいたいものです。来期はS2に落ちますが、*1手島は来年あたり後閑に引導を渡し、兵藤を従えて、群馬をまとめているのかもしれません。・・・なーんて妄想するくらい、いいものを見せてもらいました。感動しました。そうそう、あの場面で手島を3番手に入れてあげた坂本の人情も忘れてはいけませんね。今度手島と坂本が連携したら、手島の早仕掛けで坂本が差すおいしいスジを意地汚く狙いたいと思います。

*1:6/3追記。今期もS2でした