魅力を伝える手段

 
 相手にとって未知のモノの魅力を伝える際の方法について。わたしは、自分がそのモノに対して一番魅力に感じる部分を強力にアピールする方法を採ることが多いです。これは、相手が自分と同じような人生を歩んできたり似た趣向を持っていたりするときは実に有効で手っ取り早い手段なのですが、そうでない場合は拒絶反応の危険を伴います。相手に合わせて方法を変える器用さはないので、結局はどっぷりハマらせるか拒絶されるかの二つに一つ。


 「人が走るから競輪は面白い」と言いますが、「人が走る」ということの意味解釈は、それこそ人によって違うと思われます。わたしは、人の弱さや時折見せる強さ、あるいは人間ならではの社会性がレースにダイレクトに表れ、予想もそれを前提にしなければならない点が、最大の魅力と考えています。村上義弘が先行する構成のレースであっても、番手が渡辺一貴か前田拓也かでは買い目は大きく異なります。そこが競輪の面白いところです。


 人に競輪のことを説明するときもその点に重点を置きますが、あんまりうまくいったためしはありません。今まで競輪を人に薦めて競輪場におびき出すまでに成功した事例は3例ありますが、やはり3人ともに自分と似たような性質の持ち主です。天邪鬼だったり興味の幅が異常に広かったり。


 その点、相手の興味のありそうなこと、またありふれたことに関連付けてスムーズにそのモノの魅力を浸透させるやり方は、拒絶反応の恐れも少なく、うまいやり方でしょう。わたしが受講生兼スタッフとして参加しているこの講座の先生にはいつも感心してしまいます。ブログが出来ましたのでご紹介。↓


四国ラ・マヒストラル音楽塾


 いろんな音楽の趣味の、いろんな人が参加しています。香川県または近隣にお住まいでいい音楽に触れたいと思っている方はお気軽にご参加ください。ちなみにここの先生は、昨年初めて行った競輪でいきなり万車券を5点で獲った猛者でもあります。