晴れた日は学校を休んで
文化庁メディア芸術祭賞を受賞した漫画「毎日かあさん」を巡り、作者の漫画家西原(さいばら)理恵子さん(40)と東京・武蔵野市の間で論争が起きている。
西原さんの長男(8)が通う同市立小学校が、西原さんに「学校を作品の舞台にしないでほしい」と申し入れたためだ。
「表現の自由への圧力」と抗議する西原さんに対し、市側も「正当な教育的配慮」と譲らない。双方が文書で主張を繰り返す事態となっており、9月2日の同市議会でも取り上げられる予定だ。
以前ブックオフの100円コーナーを物色しておりましたら、保坂展人*1の古い本が目に留まりました。学校と軋轢を抱えた子供達のルポ集です。その本に高知のとある女子高で退学処分を巡って争っている何人かの高校生のエピソードがありました。そのエピソードの最後は当事者の高校生達が将来の夢を語る形で締められていましたが、その中の1人に「将来は絵本作家になりたい」という女の子がいました。
それが後の西原理恵子だったわけですが、そんなこんなでサイバラは学校が隠し持つ権力性にすごく敏感なのではないかと思うのです。そして、たいがいの学校関係者は自らの権力性に鈍感です。その温度差が生んだ論争ではないでしょうか。
しかしサイバラ読者としましては、自らの脱税まで漫画のネタにしてしまったサイバラのことですから、この話も、毎日新聞紙上では無理でしょうが、なんらかのメディアでうまいことネタにしてもらいたいと思うだけです。あとついでに、『ぼくんち』に登場する街並みに錆びれきった競輪場に集う香ばしいオヤジさん達を題材に、競輪場の魅力を世に伝える漫画も書いて欲しいです。
9/4追記
http://www.toriatama.net/statement.htm
確かにサイバラが「表現の自由」とか声高に言うのは違和感有ったのですが、記者が新聞記事として分かりやすい構図に問題をアレンジしちゃったという感じだったのですね。
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