平安賞の思い出


明日から向日町記念平安賞です。3年前まで近畿の競輪客でしたので、平安賞には毎年足を運んでいました。車券の相性はよくなかったですが。ズブズブや差し差しがあまり出ないんですよね。


 初めて行った平安賞は平成10年の後節優勝戦。競輪を始めてちょうど1年、ようやく誰が逃げて誰が捲って・・というのが分かるようになった頃でした。少し前に知り合った、年はわたしより若いながらすでにベテランの若者と一緒に打ちに出掛けました。


 獲ったり獲られたりホルモンうどん食ったりしながらレースは進み、順位決定戦を迎えました。沢田義和と地元山本真矢の二分戦。しかも近畿はこの両名のみという構成です。


 「これはですねえ、100%沢田のイン粘りですわ」

 
 連れの若者が自身有りげに断言しました。そらまあ、別線の沢田が地元の真矢を勝たせるレースをしようと思えば、逃げなければ持ち味の出ない真矢を逃がして、さらにその番手を殺しておくのは理に適っています。しかし、イン粘りは当然競りを伴いますからリスクのある戦法です。本当に沢田がそこまでするのか・・・と半信半疑で眺めておりました。


 ・・・最終ホーム、山本真矢は番手を併走させて目の前を駆けて行きました。ああ、競輪はこういうふうに予想するのだなあと感心しました。そして、こういう打ち手になりたいなあと思いました。このときからこの若い友人をひそかに師匠と呼ぶことにして、現在にいたっています。このレースで師匠が車券を獲ったかどうかは覚えていません。ただ、沢田は競りをやりすぎて失格をくらっていました。


 で、師匠。ブログやめちゃったの?