不人気レースをカット 富山競輪が初の開催日削減

富山競輪を運営する富山市は三十日までに、来年度の競技開催日数を従来の七十日から六十四日に削減する方針を固め、経済産業省に申請した。有力選手が出場しない普通競輪は売り上げの減少が続いており、レースを開催する分、赤字がかさむため、初の開催日数削減に踏み切ることにした。全国的に”公営ギャンブル”が苦戦を強いられる中、赤字の元を断つことで収支の改善を図る考えだ。

 富山競輪では、二〇〇二(平成十四)年の自転車競技法施行規則改正前は上限の年間七十二日、改正後は同じく七十日、通常競輪を開催してきた。しかし、通常競輪のうち、下位ランクの選手が出場する普通競輪のFⅡは人気が低迷し、「一日開催あたり平均八百万円以上の赤字になる」(市公営競技事務所)という。

 一方、富山競輪から一般会計への繰り入れ額は、一九九五年度の十八億五千五百万円をピークに減少が続いており、今年度は五千万円を下回る見通しだ。普通競輪の赤字を、トップクラスが出場する年一回開催の記念競輪や場外車券発売の受託事業収入で補っているのが実情で、赤字の元凶であるFⅡの開催日数を六日(二開催)減らすことにした。

 競輪の売り上げ低迷は全国的な傾向にあり、全国の運営自治体は今年夏、来年度からFⅡ開催を六日削減することで一致している。ただ、来年度の開催日数については、全国競輪施行者協議会や日本競輪選手会などの関係団体で協議が続いており、経産省は関係団体の結論を待って最終的に判断する見通しだ。

 富山市は、選手賞金削減などの経費縮減策も関係団体に要望しており、「単年度収支が赤字に陥らないよう、競輪事業の健全化を図っていきたい」(市公営競技事務所)としている。


 来年の開催日数を削減する計画があったとは知りませんでした。しかしまだ全輪協と日競選の協議の段階なんですね。開催を削減するということはダイレクトに賞金総額の減少に繋がります。めんどくさいのでほとんどの競輪場が該当する2号基準で計算しますと、減額は1節1700万円×2(前後節)×47場=約16億円となります。選手会の抵抗は必至でしょう。お願いだから、ストとかしょうもないことしないでね。死期を早めるだけです。