今週読んだ本


 日露戦〜湾岸戦まで、日本が20世紀に関わった戦争についての対談集。世代的、専攻的に違う面子の対談で、メリハリがあって面白い。分量的にも保阪正康の本(ISBN:4166601121)の副読本としてよいのではないでしょうか。しかし、最後の湾岸戦争編で今までの議論をすっとばして国民道徳を語り出したのには笑いました。
S級2班


 グレート東郷を知ったのは『空手バカ一代』でだったかマサ斎藤自伝でだったか。誰に聞いても全然良い評判を聞かないグレート東郷の人生を、ナショナリズムを裏テーマにしつつ森はいつものごとく優しい視線で紐解いて行きます。この優しい視線で滅び行く競輪のことも書いてくれないものか。競輪には森達也が好きそうなネタがいっぱいあると思うんですけど。スポーツかギャンブルか割り切れないところとか。
S級2班