今週読んだ本


反社会学の不埒な研究報告

反社会学の不埒な研究報告

 反社会学講座の続編です。相変わらず面白いのですが、少し物足りない気がするのは茶化す対象が前作よりショボイからでしょうか。世間の偉い学者や「知識人」の皆様にはちゃんとネタを提供して頂かねばなりませんね(あれ?)。
S級2班


末弘著作集 1 法学入門

末弘著作集 1 法学入門

 タイトルは『法学入門』。大学の先生と法学の素人(その割にエラそうです)の問答形式になっています。昭和9年に書かれたものですが、世の法学教育に対する問題意識が今の議論と全く同じなのが面白いです。というかこの数十年間の日本の法学教育はいったいなんだったのでしょうか(競輪ブログに言われたくないか)。


 今と同じといえば最初のほうに、「封建時代の反動で権利本位の法律学が生まれた結果、権利を主張することばかりを知って義務を守ることを忘れる人間が出る」ことを二人して嘆息するシーンが出てきます。ファシズム一直線だったころのお話です。しかし、「封建時代」を「戦前」に変えると、同じようなこと言ってるおじさん最近多いですよね。いやー、怖いですなー。
S級1班