今週読んだ本

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)


 今さらですが読みました。現代用語の基礎知識に「ツンデレ」が載るような時代ですから、本書の言うデータベース消費というのはよく分かります。以前どこかのブログで「なぜ競馬ファンはオタクが多くて、競輪競艇はそれほどでもないのか」という問題提起を見掛けましたが、オグリキャップ以降の競馬客はデータベース的動物だと言ってみる。競輪客は・・・なんだろ。


S級1班




 団塊代表と団塊ジュニア代表による主に社会批評、文芸批評の往復書簡ですが、さっぱり議論が噛み合わないところが逆に面白いです。議論が噛み合わないのはガチの証左でもあります。2人の独立した文章としても面白いし、噛み合わない理由を見い出す際に最も知的興奮を覚えます。


 わたしも以前、某有名私大のノンセクトラジカルでとある伝説的なイベントにも当事者として参加していたという団塊オヤジと飲んだことがありますが、話を聞いていると、ようするに空気で学生運動に参加して季節が終わった後なーんの煩悶もなくすっ転んで現在に至ったようなよくいるタイプのオヤジだったのでこちらは面白くもなんともありませんでした。すっ転んでいいからちょっとは悩めよ。


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