今週読んだ本
- 作者: 星野智幸
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/01
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
「オカミ」の死をきっかけに心中や無差別殺人が頻発し、セキュリティ意識が異常に高まる社会の様子を描く小説です。アマのレビューには幻想小説と書いてありますが、今の現実をちょっとディフォルメしただけのような感じで、登場人物の心理描写が深いこともあってすごくリアルです。よい意味で読後感最悪でした。
S級1班
- 作者: 原田武夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/12
- メディア: 新書
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
こちらと併せてどうぞな一冊↓
拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)
- 作者: 関岡英之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/04/20
- メディア: 新書
- 購入: 20人 クリック: 184回
- この商品を含むブログ (165件) を見る
下の本はアメリカの「年次改革要望書」が日本の政策決定にどのような影響を与えているかを網羅的に検証した本でしたが、上のは分野を金融・ITに絞って元外交官がアメリカのパワーエリートの目論みを読み解き、対抗策(もっと知恵をつけようというだけですが)まで論じています。
IT化の部分は説得力に少し欠けるような気もしましたが、金融に関しては、アメリカの中南米政策や東南アジア通貨危機を参照しながら重厚な解読がなされています。なるほど、ライブドアショック→東証ショックの際に外資が逃げなかったのもこの本の理屈なら分かります。特に株をやってる人は読んでおいて損はないのではないでしょうか。
ちなみにわたしが独自に調べたところによりますと、競輪のケイリン化と外国人選手の参入もアメリカのパワーエリートの陰謀みたいです!!*1
S級2班
*1:うそですよ