競輪場警備入札妨害で市職員逮捕

広島競輪場広島市南区)を運営する、市の競輪事務局が発注した警備の業務委託をめぐり、入札に参加する業者名などの情報を漏らしたとして、広島県警捜査二課と広島中央署は二十八日、市教委保健体育課主幹A(50)、安佐南区役所保険年金課主査(48)Bの両容疑者と、広島県府中町鶴江二丁目、警備業「ニットー」役員C(32)の三人を偽計入札妨害の疑いで逮捕し、競輪事務局などを同容疑で家宅捜索した。

 調べでは、A,B両容疑者は二〇〇三年度に同事務局で競輪に関する調査や施設の維持管理などを担当。C容疑者と共謀し、〇四年三月中旬、競輪場の場内警備業務の一般競争入札をめぐり、入札の数日前、C容疑者に入札に参加する業者名や、入札予定価格に近い金額を教えた疑い。三容疑者ともおおむね認めているという。

 県警によると、入札には十三業者が参加し、予定入札価格は約三千二百五十三万円。ニットーが落札した価格は三千二百五十万円だった。

 県警はニットーが少なくとも〇二―〇四年の間、場内警備を予定価格に近い金額で落札し続けていたことなどから、競輪事務局がかかわった談合も行われていた可能性が高いとみて三容疑者を追及する方針。


 その続報↓

広島競輪場入札妨害、追求本格化

 競輪事務局の説明では、ニットーは少なくとも二〇〇〇年以降は場内警備を受託し続けており、競輪事務局が組織的にニットーに業務を委託するよう工作していた疑いが強まった。


 スケールは小さいですが、話題の官製談合が競輪場でも行われていたというお話です。広島競輪も経営状況がいいわけでもないでしょうに、なにをやってるんでしょうか。博打場の警備業務だけにややこしい裏事情があるのかもしれませんが。