ふるさとダービー存廃論


 昨日は安易に

やっぱりふるダビ要らないですよね。この点だけは競輪ネット論壇の意見がほぼ一致しているのが面白いですね。


 などと書いちゃってちょっと反省してます。でも、結果的に議論が喚起されたからいいか(笑)。


 H14年改革以後、ふるさとダービーと記念のメンバー格差は上位に限ってはほぼなくなり、売上げも、場外を増やし続けてきたG3と変わらなくなってきています。客のほうもふるダビにありがたみを感じているのかどうか。例えば…この競輪ブログは予想はあんまりやらないんですけど、それでもG1レース開催中は検索からのアクセスがかなり増えます。しかしふるダビ開催ではほとんどアクセスが動かないんですよね。まさに記念と同じくらい。


 というわけでネット競輪論壇ではその存在意義が問われているわけですが、K坊さんが提示してくださった論点に従って、思うところを述べたいと思います。

その1 やっぱりふるさとの方が記念より売れる

 それはそうなんですよね。ふるダビ常連場で記念を100億売った場は今までないと思いますけど*1、ふるダビなら100億を楽に越えられます。ただ、GIさんのおっしゃるようにふるダビには経費がかさむという問題があります。賞金は総額で5000万違うし、地上波のTV中継もかなりの出費のはず。過去のニュースなどを見ているとふるダビ開催で一時的に単年度黒字を達成したという話を聞きますが、110億円台まで売上げが下がってくるとなるとどうなんでしょうか。

その2 「ビッグ誘致」は内部的には大きいこと

 観音寺もバンクを改修して来春、ふるダビを開催します。でも、それもビッグによって儲けが出ることが前提だと思うんですよね。ということはまだ今のところは記念よりもおいしいのかな。あと、ビッグ誘致には以前はビッグネームを集めた開催を行うことによって地元の一見さんを取り込み、あわよくば定着してもらうという意義があったと思います。しかしこれは記念のゴージャス化によってほぼ意味がなくなってしまいました。

その3 議会に言い訳ができて数年の延命が図れる

豊橋なんかまさにそうですよね。今後、誘致しておきながら開催前に廃止してしまう場が出てしまうまでは意味のあることだと思います。そういう意味では、H20年度の特別競輪開催場がまだ決定していないのが非常に気になります。


 結局のところ、論点その1において儲けが記念>ふるダビになった時点で存在意義を失うのだと考えています。今回の110億台の売上げは感覚的にもうダメかなと思い、昨日の発言に至ったというわけです。3連休のときにでも日程組めば売上げは10億くらいは増えると思うんですけど、ふるダビって日程たいがいよくないですよね。それと同時に、記念と変わらない面子に客が飽きてG2の看板が色あせちゃっているのも問題ですよね。整理案もGIさんやシグナルさんから出ています。個人的には、ふるダビと同等の場外体勢でヒラ(例えばレインボーカップファイナル)をやるとどれくらい売れるんだろうというのに興味があります(笑)。

 

*1:この3月の玉野記念が惜しくも99億3千万円でした。