「競輪は社会の縮図」と言われますが


 『日本には「社会」はなくて「世間」があるのみである』と言った阿部謹也先生が亡くなったとか。ご冥福をお祈りします。

訃報/阿部謹也氏死去/一橋大元学長、西洋社会史


 先生の理屈からいえば競輪のライン戦も「社会」ではなく「世間」なわけで、外部の人間では熟達した競輪ファンくらいにしか分からない、とっつきにくいといわれる競輪のライン戦も、まさに競輪選手の「世間」ゆえにとっつきにくいと言えるのかもしれません。そうだからこそ博打として異形であり、面白いんですけどね。


 記事に挙げられている代表作よりも、この辺りが身近な話題が多くてとっつきやすくおすすめ。↓
日本人はいかに生きるべきか 
日本社会で生きるということ (朝日文庫)