サテライト水戸 競輪組合が撤退意向 3月末、雇用に影響も

 城里町上入野の場外車券売り場「サテライト水戸」で競輪の車券販売などの事業を行う東京都市収益事業組合(清瀬市など東京都内の八市で構成)が、同車券場から三月末で撤退する意向を示したことが三十日、分かった。同組合は既に従業員や町に通知したが、年間で約一億五千万円に上る町への交付金や、地域雇用に影響が出る可能性もあり、町内には「(撤退なら)経済的に打撃」と不安の声も上がっている。


 サテライトも潰れる時代なのでしょうか。水戸ってわりと昔(98年開設)からある大規模な場外なので経費がかさむんでしょうね。

車券発券や飲食店、警備など全体で従業員約二百八十人(組合雇用は約百二十人)が雇用されており、多くは地元採用。

 
 従業員多いですね。下手すると競輪場より多い。サテライト水戸のサイトを見てみると、発券はまだ自動化されてないようで、なるほどと頷けます。(3/5追記・こちらのエントリ参照)

サテライト水戸の所有・管理会社(水戸市)の関係者は「組合から正式な説明がなくコメントできない」としたものの、「組合側の運営に問題があったのでは」との戸惑いの声も聞かれた。


 昨年の4月頃、サテライト水戸で管理会社と組合が賃料だかなんだかで揉めてしばらく発売中止の期間がありましたけど、なんだか今でもうまくいってないのではと憶測してしまいそうなコメントですね。調べてみるとこんな話も。↓

 

京都市収益事業組合及び組合構成市8市を被告として、訴訟が提起されました。場外車券場施設の管理請負業者とのトラブルで、収益事業組合の顧問弁護士が対応していきます。
 これまで収益事業組合は、立川と京王閣で収益事業を行ってきましたが、京王閣は、ここ数年で赤字がかさんできたため撤退しました。これについては別途訴訟をおこされています。
 現在は、水戸を中心とした場外車券場の収益によって黒字になることを前提に、運営が継続しています。そのような中で昨年、水戸の場外車券場設置者から、清掃等を行う子会社への支払額について大幅な引上げが要求され、事務局では、競争入札を実施しましたが、引上げを要求した子会社は入札に参加しなかったため、参加した他の車券場の委託業者1社と契約を締結しました。しかし、契約をしていない子会社側が一方的に業務を続け、費用の支払いを求め訴えたものです。
平成18年12月5日庁議の概要 - 狛江市役所


 このような施設管理会社との軋轢も撤退の遠因でしょうか。しかし本当に撤退するとなればさらなる訴訟のリスクもあるでしょう。どこか他の施行者が肩代わりして存続するという手はないのかな。そうなったとしてもかなりの合理化が必要でしょうからひと悶着ありそうですけど。