パラリンピック:外国勢レベル向上 環境づくり急務

健闘したのは獲得メダルが前回から3倍となった自転車。元競輪選手の石井雅史、元トライアスロン選手の藤田征樹ら、高い競技力を持った初出場の選手が活躍した。さらに00年シドニー五輪で日本代表チームの監督を務めた斑目秀雄監督が指導。日本自転車競技連盟などから協力も得て4月以降だけで他競技の倍近い計12回の合宿を実施するなど、健常者の競技団体との連携が際立った。

 4月以前の前哨戦の前にも積極的に合宿を行っていましたよ(参照)。日本障害者自転車協会のサイトにも、各地の競輪場を使用したレポートの様子がリポートされています。そのサイトでは気になる記述も見つけましたよ。

数々の問題、不便極まりない環境、そして長く厳しい練習を乗り越えて迎えた2006年9月のIPC(国際パラリンピック委員会)世界選手権(スイス・エーグルのUCIワールドサイクリングセンターで開催)。 すでに海外強国の選手はすっかりプロ化していた。 状況は2000 年ごろとはまったく変わっていた。
JCADの歩み

 2年前から外国勢の脅威をしっかり認識して対抗策を講じ、それを実行してきたということなんでしょうね。マニェジャパンは北京で永井のケイリン銅という結果を出しましたが、同時にイギリス勢の圧倒的強さも実感したはず。障害者スポーツを支援するのはもちろん大事ですが、理想は健常者と障害者がそれぞれの分野で活躍を競い、切磋琢磨してお互いを高めていくことだと思います。実のある交流を今後ももっと充実させていってほしいですね。