だから引(ry

 UCIルールの失格条項に関する話(前段参照)は単純に勉強になりました。反対しているほうもちゃんと勉強しないといけないですよね。
 
 後段、うちのこちらのエントリ(参照)に言及されている部分は少し確認したい部分があります。

ホンネとタテマエにかかる話で、「ライン戦はのこってしまうのではないか」という記述があるが、これも、上記の「競り」と関連する話だが、別に「ラインを組んで走るな!」とも明記されていない。

北京オリンピックでは、エドガーが前で受けて、すかさずホイを入れる、といったプレーが見られたけど、別にそうしたからって双方失格になるわけではない。さらに例えば敗者復活戦で同国選手が2人いた場合、一人が「犠牲役」になって後ろの一人を結果的に「勝たせる」といったことを行なっているし。

 では、UCIケイリン化を推進する先生は、そういった二段駆けのようなライン戦は別に残ってもかまわないという立場なのですね。ちなみにわたしは二段駆けレースは大好きです。競輪客みんながそうかどうかは知る立場にありません。

但し、後ろの選手が「守ってくれるから」といった概念は通用しない。

 それは承知の助です。わたしも言及されているエントリで以下のように書いています。

ただ、牽制などヨコが制限されますから、残るのは暴走に当たらない程度のギリギリの二段駆けのような形だけかもしれませんけど。

競輪だったら、遅れてやってきた選手が、

「後ろ入れてくれよ」

と言った場合、「敵ライン」であっても入れてくれる場合があるけど、UCIケイリンではまずムリ。また、「番手選手」が守ってくれるわけではないから、ラインを組む競走は競走の流れからみて得策とはいえない、ということ。

 これには少し異論があります。想像に過ぎませんが、良くも悪くもなあなあになっているわが国の競輪選手の場合、お互い様ということで結構入れてくれるんじゃないでしょうか。そういう慣習が残る可能性はあると思います。それと、番手選手が派手な牽制行為ができないにせよ、捲られない限り直線に入るまで差しに来ないという暗黙の了解のある選手が後ろについてくれるのは前の選手にとって大きなアドバンテージです。そういう味方をつけるのは得策だと思います。

そのようにしてみていくと、前にも書いたとおり、目くじら立てることのほどでもない。

 わたしもエントリで書いたようにUCIルールと旧来の競輪の慣習の知見がある人には問題ないと思うんですよ。ただ、純粋な個人競技だと思って見に来る新規客*1の人には違和感があるのではないかというのがわたしの問題意識です。もっとも、犠牲になって後ろを勝たせる競走があることを周知するのであればそれこそ目くじら立てることもないのかもしれません。

 でも、いつも書いているように今の競輪のほうが楽しくていいです(笑)。

*1:UCIルールにすると新規客が増えるそうですから。