花月園競輪「存続理由見えず」、検討委が報告書/神奈川県競輪組合

経営不振が続く競輪事業の改善方策などを検討してきた県競輪組合の外部諮問機関「県競輪組合あり方検討委員会」(委員長・山田紘祥文教大教授)は15日、同組合事業の柱である花月園競輪(横浜市鶴見区)について、「事業存続の理由を見いだせない」とする報告書をまとめた。今週中にも同組合を構成する県と横浜、横須賀市に内容を答申する。半世紀以上の歴史がある花月園競輪の廃止を示唆する提言は、競輪事業を展開する他自治体にも波紋を広げそうだ。

 当初花月園のあり方検討委員会についての報道ではありがちな*1「廃止も含めて検討」の文字がありませんでしたし(参照)、花月園観光との兼ね合いなどから廃止まで議論が進むことはないだろうとたかをくくってたんです。ところがここまで追い詰められるとは、ちょっとびっくりです。そりゃまあ累積赤字はひょっとして全国一なんじゃなかろうかと思うほどあったんですけどね。
 

さらに、同競輪場を運営する花月園観光が10年度の契約更新に難色を示している点を重視し、「もはや施行者側の努力で黒字化することは不可能。存続を含め事業の在り方を早急に判断すべきだ」と結論づけた。

 この委員会の議事録がこちらで途中まで読めるんですが(参照)、花月園観光のほうが相当参ってるようなんですよね。昨年度から、松戸や埼玉県などと同様の利益確約型包括委託に切り替えたところ、どかーんと5億以上の損失を出しています。旅館とかやめて経営資源花月園といくつかのサテライトに集中したところにこれは痛いですよね。施行者以上に花月園観光がもう持たないというのが大きいんじゃないでしょうか。

 観音寺方式などの各種救済制度を利用した上で、花月園観光に代わって業務を受託してくれるところが現れれば大逆転存続もありえましょうが、花月園の利益確約型包括委託に応募したのは花月園観光一社だけだったそうで、いまさらそれを望むのは厳しいのかもしれません。日本トーターさんとか助けてくれないでしょうか。深谷知弘の活躍で競輪は蘇りますよ!*2ほんと、お願いしますよ。

*1:困ったことですが

*2:だったらいいなあ。