京王閣からはじめよう。

 この前のオールスター決勝からずっと、昨今の自転車ブームと競輪をどうやって接続すればいいんだろうということを考えています。あの番組からはお上の自転車ブームに乗っかりたいという意図が見て取れました。しかし視聴者の反応はイマイチです(参照)。

 他にも、最近各競輪場では還付金を使って「サイクルフェスタ」という催しを行っていますけど、これもそういう意図が見えます。効果のほうはどうなんでしょう。単発のイベントでどれだけ競輪場に親しんでもらえるのでしょう。単発のイベントやるだけの予算しかないのかもしれませんが。

 ここでひとつ提案なんですけど、競輪場の敷地内に常設の複合自転車施設を作りましょうよ。世界に冠たるNJS公認パーツをはじめとするスポーツ自転車のパーツを揃えたパーツショップにメンテナンスブース。カフェ。そしてシャワールームにロッカー、あとは高価な自転車でも安心して預けられるクローク。これらを兼ね備えた施設を、ゲートの中でなくてかまいません、駐車場の脇にでも作りましょう。自転車好きの皆さんに日常的に利用してもらおうということです。

 そういう施設を作るのに最適な競輪場があります。京王閣です。京王閣はサイクリングロードのメッカ、多摩川サイクリングロードのすぐ近くにあります。まさにうってつけです。上記のようなサイクリストホイホイで多摩川から競輪場に自転車乗りを誘い込みましょう。もちろん施設内では場内で行われているレースまたは場外発売中のレース映像を流しますよ。車券もそこで買えるようにしたほうがいいのかな。ゲートの中に入ってもらったほうがいいのかな。それはちょっと判断しかねますが、導線は用意します。

 とにかく、何かイベントがなくても自転車好きに競輪場に来てもらえる体制を作ることが大事だと考えます。京王閣ならそれが可能なはずです。京王閣で成功すれば全国に広げていくといいです。選手宿舎を非開催日に開放してサイクリングターミナルみたいに宿泊可能にするというのもありかもしれません。それだと地方の競輪場施設を活かすことに繋がります。
 
 競輪場を日本の自転車文化の拠点に。そういった場所が確立していない今ならまだチャンスはあるはずです。