花月園競輪は今年度限り、累積赤字49億円

神奈川県競輪組合は、花月園競輪場横浜市鶴見区)の競輪事業を今年度末で廃止する方針を固めた。

 2008年度末の累積赤字は約49億円に上っており、「赤字解消は困難」としている。1日午後の組合臨時議会で正式に決める見通し。

 18時時点で廃止と出ているのはこの読売の速報記事だけです。まだ正式決定前ということで飛ばし記事と信じたいですが…。


過去記事
花月園競輪 年度末で廃止へ 組合議会で方針示す累積赤字 53億円超に

追記

 タイトルにリンクしてある記事ですが18時の時点では速報記事だったのが20時30分現在、URLはそのままに詳細記事に変わっています。

同組合は、川崎、小田原両競輪場で、有名選手が多く出場する記念競輪を新たに開催して債務を返済していく。

 これは上にある過去記事で議論の遡上に上がっていた話ですが、「新たに」ということは、川崎記念、小田原記念の他に両競輪場で県競輪組合営の記念が開催できるということなんでしょうか。ちょっとよく分かりませんが、こういう例が拡大して適用されると累積赤字に苦しむ競輪場が廃止しやすくなりますので、いかがなものかと思います。

さらに追記

競輪組合は、多額の経費がかかる花月園競輪を廃止して借り上げ開催に特化。競輪振興法人、JKAの交付金特別制度を活用してG3(記念競輪)クラスの競輪を開催することで、5年間で累積債務のうち19億円の縮減を見込んでいる。
花月園競輪、今年度限り廃止 累積赤字拡大で 

 この記事を見ると、別に県組合営の記念をやるように読めますね。そういった記念を特例制度の活性化策として認めるとJKAがお墨付きを出したんでしょうか。それならば例えば、花月園を存続させた上で川崎・小田原の両借り上げ開催を記念級にするということもできたように思いますけれども…。

もっと追記

来年度からは、借り上げ施行権を持つ川崎(偶数年)と小田原(奇数年)で、毎年交互にG3クラスの大会を行い、そこから出る収益金で花月園競輪の累積赤字を減らしたい考えを示した(G3クラスを開催しない競輪場は普通開催を年2回)。

 これに対し川崎、小田原の市長は理解を示したと言う。実現すれば5年間で約19億円縮減できると試算しているが、そういった前例のない開催が可能かどうかは流動的。
花月園競輪、今年度限りで廃止