競輪場外車券売り場委託、岸和田に移行/観音寺

06年3月に開設した同サテライトは、売り上げの1%を業務代行協力費として市に還元することでスタートした。当初は1日約2千万円の売り上げを見込んでいたが、ファンの求めるレースが扱えないことなどから当初目標の3分の1程度に低迷。売り上げは06年度の約29億円を最高に、本年度は約22億円にまで落ち込む見込み。

 委託先からも近畿圏への売却打診があり、市が近畿地区6場と協議した結果、地区長の岸和田市に管理施行者を移行することでまとまった。

 先日の観音寺市長選挙の際にも新人候補がサテライト阪神について言及していましたが(参照)、やはりというかなんというか厳しい状況だったのですね。もう移行が決まってしまいましたが、観音寺施行お疲れ様記念ということで今月打ちに行きますよ。

 「ファンの求めるレースが扱えない」ってどういうことでしょうか。設立当初は観音寺ヒラを売ってS級戦を売らないということがありましたが、それはすぐに解消されました。ナイターの発売が少ないことかな。

 市は競輪事業継続について所管庁の経済産業省と協議を進めており、年間開催日数(現在37日)のさらなる削減案なども提示している。市は設備投資費が伴うことでもあり、競輪事業全体のあり方について10年度中にも方向性を固める考え。

 本体のほうもなんだかあやしい雲行きになってきました。一部で競輪経営の理想のように言われる観音寺方式ですが、期限が終われば猶予されていた交付金は収めないといけませんし、経営努力として設備投資も求められます。期限が近づくなか、不況の影響もあって成果がでないとこういう話になるのは他の経営が苦しい競輪場と同様ですよね。地元客として、なんとかしたいのですが…。