交付金の99%超が天下り法人へ/中央競馬会の畜産振興

畜産振興のため「日本中央競馬会(JRA)」が2008年度に公益法人などに交付した44億6435万円の99%以上が、所管の農林水産省OBが役員を務める法人に渡っていたことが29日、分かった。競輪の収益から機械工業振興の補助金を受けた法人にも所管の経済産業省OBが多く再就職しており、馬券や車券の売り上げが天下り法人を支える構図が明らかになった。

 この記事、表題の通りメインはJRAの話なんですけど、ちょろっとだけJKAのことも書かれています。JRAにしてもJKAにしてもなにを今さらな内容ですが。

 そんな何を今さらな内容の記事がなぜこのタイミングで出たかですよ。思い当たるのは来月から始まる事業仕分け第二弾です。事業仕分けに対する共同通信の側面支援なのかな。

 公営ばくちの交付金を受けている天下り法人をビシバシ仕分けしていく流れになるのかもしれませんが、それでは根本的な解決にはなりません。ほとぼりが冷めたらまた天下って交付金を要求するに違いないからです。ここは交付金自体の改革に踏み込んでもらいたいところです。JRAだって売上は下がって経営は苦しいんでしょう。競輪も同様です。JRAのお金の流れは詳しくないですが、競輪の場合は、地方分権の観点から、交付金を恒久的に削って施行者に還元していくべきではないでしょうか。そういう流れで事業仕分けが行われることを期待しています。