びわこ競輪存廃の岐路 大津市、6年連続赤字見通し

市は、6月3〜6日開催の「高松宮記念杯」を競輪存廃の判断材料と位置付ける。
 高松宮記念杯は、宮家の名前を冠にした権威あるレースで、4日間の期間中に年間売上額の75%を稼ぎ出して通常開催の赤字を埋めてきた。このレースも売り上げが減少し、09年の売り上げはピークの3分の1の120億円にまで落ち込んでいる。
 市は今年の宮杯の売り上げ目標を133億円に設定。これを下回れば競輪事業全体が今年も赤字に陥る。達成できなかった場合、市は競輪場の存廃を本格的に議論を始める方針。

 この記事、大津びわこ競輪の構造的問題がコンパクトにまとまってますので、「大津はやる気がないからとっとと(ry」と考えるむきは一読をお勧めしたいと思います。

 わたしが引っかかったのは引用部分。以前のエントリでは存廃議論開始の目安は売上目標額とは別の宮杯自体の損益分岐点だと考えてたんですけど(参照)、どうやら認識が甘かったようです。133億円の目標額がターニングポイントだというのです。これは厳しい。本日まで行われていた春の社杯の売上はとうとう100億を割り込みました。そんな中、G1とは言え昨年120億しか売れなかった開催に130億以上売れというのは無理難題に等しい。これでは存廃論議を始めたいがための設定ではないですか。この額が競輪事業全体の損益分岐点だと言われればそうなんでしょうけど。やはりびわこ競輪の構造的問題は大きいと言わざるを得ません。