鎌倉市に1億円支払い命じる=競輪事業撤退、平塚市が請求−横浜地裁

神奈川県平塚市運営の競輪場を賃借して競輪を開催していた同県鎌倉市が撤退に伴う補償金を支払わなかったとして、平塚市が補償金2億円の支払いを鎌倉市に求めた訴訟の判決で、横浜地裁(中山顕裕裁判長)は14日、同市に約1億円の支払いを命じた。

 これ、自治体が自治体を訴えた珍しい裁判ということで広く配信記事となっています。判決に先立ち、裁判所からは和解案が示されていました(参照)。それを鎌倉市が蹴り(参照)、今回の判決に至ったわけですが、鎌倉市にとってみれば訴訟費用などを勘案すると、先の鎌倉市にも配慮を示した和解案を受け入れておけばよかったんじゃないかと思います。控訴するかどうかは分かりませんが、10年近く争って、議論はもう尽くされていることでしょう。

5/15追記

 判決を受けて様々な関係者の感想・思惑などが伝えられています。なかでも、いまだ平塚で9日間レースを借り上げ開催している藤沢市のコメントが興味深いです。

平塚競輪場で年間9日間レースを開催している藤沢市の海老根靖典市長は今回の判決を受け、「鎌倉市平塚市の結論と、本市の競輪事業の経営状況を見極めながら、今後も撤退を前提としつつ、話し合いを進めたい」との談話を出した。
鎌倉市長、賠償命令「残念」 平塚市長「良い影響」