スリ稼業60年の「ヤッスさん」外れ馬券で御用

吉安容疑者は14歳だった1950年から60年間、競馬場や競輪場など全国のギャンブル場で同様の手口ですりを繰り返していたという。

 昨年12月29日には、吉安容疑者のすり仲間で、同じくギャンブル場専門のすりをしていた「ギャンのあぶさん」と呼ばれていた男=当時(59)=が都内の別の場外馬券売り場で、警視庁に窃盗容疑で現行犯逮捕されている。

 公営ばくち場専門のスリの人も今は商売しにくいでしょうねー。ばくち場の人ごみが職場なわけですが、ばくち場が人ごみと言えるような人ごみになる機会が昔に比べてだいぶ減ってしまいました。そして券をスってみても、昔なら本命にドカンと張り込まれた特券をいっぱいゲットできて換金することも多かったでしょうけど、今は当たればでかいけどたいてい当たらない3連単のバラバラ買いです。苦労してそんなのスってみても労が報われるかと言えば…。この辺が潮時なんじゃないでしょうか。

 ところで世間様では今でも公営ばくち場にはスリやノミ屋・コーチ屋が闊歩しているというイメージなんでしょうか。わたしがコーチ屋を最後に見たのは西宮競輪最後の日でしたよ。それからすぐに田舎に帰ったので都会ではまだいるのかもしれませんけど、関西ではノミ・コーチのたぐいは競輪場より、人・金の集まる競艇場にたくさんいらっしゃいました。今はどの競技も売上げが振るいません。やくざな商売も経済で動きますので、そんな人達は激減しているのではないでしょうか。もし世間様が昔のイメージを引きずっているとすれば是正する必要がありますね。