競輪・宮杯の廃止目安を言及 目片・大津市長が定例会見

事業の存廃が議論されている大津市の競輪事業で、目片信市長は2日の定例会見で、事業収入の7割以上を占める高松宮記念杯(宮杯)について、「今年の売上額が(昨年比1割減の)110億円を下回った場合、9月定例市議会には事業廃止について申し上げないといけない」と述べ、廃止する場合の目安に言及した。

 目片市長は「2004年から赤字が続き、本年度も赤字が続くようなら市財政はもたない」と述べた。既に開催が決定している来年6月の宮杯については「(事業廃止の場合)返上しないといけないと思っている」とも話した。

 市議会競輪事業特別委員会の報告では損益分岐点の100〜105億が目安とありましたし(参照)、それ以前には目標額の133億が目安という報道もありました(参照)けど、どうやらこちらがファイナルアンサーっぽいですね。

 100〜105億なら大丈夫かと考えていたのですが、110億というのは非常に微妙な数字です。直近の4日制特別である昨年11月の競輪祭の売上げは112億でした。特別を開催する度に売上げは下がっていますので、ちょっと厳しい数字かもしれません。お天気には比較的恵まれそうですが。

 ところでこういった宮杯を人質に取るような行為はTwitter上での反応などを見ていますと非常に評判がよろしくありません。今回をクリアーして、今度限りにして欲しいものです。そのためにも一刻も早く、事業仕分けで方針が示された交付金改革の具体化を望みます。