びわこ競輪、廃止議論へ

目片市長は7日、朝日新聞の取材に対し「目標には届かなかったが、関西勢が不調という試合展開の不運もある中、関係者や選手の皆さんにはよくがんばってもらった」としつつ、「基準を下回った以上、今後関係機関の皆さん方と廃止について十分に協議していかないといけない」と述べた。
 大津市の競輪事業は2004年度から赤字が続き、09年度決算ベースで約18億3千万円の累積赤字が見込まれている。市は廃止の場合、市債償還金や設備のリース代、従業員140人の退職金などで約10億円が必要と試算。累積赤字額と合わせ、「廃止には約33億円が必要」とみている。また、競輪場が県有地に立地しているため、施設を解体して返却する場合はさらに約23億円が必要になるという。
 市は08年に収支改善計画を策定して経費削減などに取り組んできたが、長引く不況やレジャーの多様化などから売り上げは好転しなかった。

 宮杯が終わった翌日には気の早い一部スポーツ紙が廃止について記事にしていたのですが、市長から正式なコメントが出ました。予想通りの内容ですが。

 記事では廃止費用についても触れられています。県有地を原状回復の上で返却しないといけないのが大きいですよね。その辺が廃止論議でも議論の的になるのでしょう。一刻も早く交付金改革を実現して競輪場から確実に利益が出るようにすれば廃止を思いとどまらせることもできるかもしれません。その一点に淡い期待を寄せたいと思います。