びわこバンクと高松宮記念杯の行方について

 昨日大津びわこ競輪の廃止が決まりました。競輪客や競技者にとって残る問題はバンクと宮杯がどうなるかですよね。ボチボチ記事が上がってますのでピックアップしてみます。まず、朝日滋賀版の記事がよくまとまってます。

 また、競輪場は県有地にあり、建物を撤去するには別に23億円の経費が必要となる。市は自転車競技場のコースを残したまま、中央の芝生をサッカーやテニスなどのグラウンドとして利用する方法などを検討している。跡地利用について、目片市長は「現在は白紙。県と協議する」と説明した。

 G1レース「高松宮記念杯」は来年6月の開催も決まっていたが、返上する。今後の記念杯の実施については、競輪関係者でつくる特別競輪等運営委員会で議論されるという。

 びわ湖競輪の最後のレースは、来年3月13日に予定されている。
びわこ競輪廃止、赤字処理が焦点 61年の歴史に幕


 バンクのほうは残す方向で検討とのこと。スポーツ団体からもそのような要望があるそうです(参照)。国体との絡みで1県最低1バンクの縛りが今もあるのかどうかは知りませんが、競技者の練習場所としては貴重です。500バンクなら内バンクも広いですから用途もいろいろ考えられますね。ただでさえ累積赤字や廃止費用がかさむというのに原状回復のために23億を払うというのはなかなか大変です。

 宮杯ですが、もう開催まで10ヶ月もありませんから、開催場を変更するのか、来年のみ休止するのか、また廃止にするのか早急に決めないといけません。

全国競輪施行者協議会の鈴木賢三推進部長は「来年度のことにつきましては、早急に業界内で協議したい。来週以降、関係団体と協議を進めていきたいと思っています」と話し、早期の決着を目指すことになる。
高松宮記念杯開催競輪場を早急に協議

 大宮開催の声もあるようですが、どうなるのでしょうか。これを機会に開催形態をより収益性の高い2〜3日間開催に変更するというのもありだと思います。

午後追記

都市計画では都市公園利用が決まっており、担当者は「制限がかかる中で、県と協議していく」と話している。
ファンら惜しむ声 大津びわこ競輪廃止へ

 とりあえず協議が整わなければさっくり更地にしてマンション用途に転売なんてことはなさそうです。都市計画の線引きが変更されるのだけは警戒しなければなりませんが。

ただ、「高松宮記念杯」自体は存続の方向で関係者間で協議が行われている。今後は代替開催場を探すことになるが、関東地区や中部地区の競輪場が名乗りを上げているという情報もある。
来年3月末でびわこ競輪廃止決定、60年の歴史に幕

 関東は噂の大宮でしょうか。中部はどこでしょうね。とりあえず存続の方向だそうです。特別競輪の整理が必要にしても全日本選抜を残して宮杯を廃止するというのはなんだか心情的にねえ。

また開催場には過去にG1開催実績のあることなどが前提条件がつく。現時点では前橋が最有力視される。来年は寛仁親王牌が弥彦開催となるため、前橋のGレースは11月の記念のみ。来年のGレースの開催日程はすでに確定しており6月開催で調整可能な前橋が浮上する。びわこと同じ近畿地区では岸和田や向日町も有力視される。

 目片市長は「判断は中央にゆだねている」。21日には競輪関連5団体で運営される政策決定会議が予定され、早ければ22日にも宮記念杯の開催場が発表される。
びわこ競輪廃止 宮記念杯来年は前橋有力

 前橋ですかあ。500バンクだったので一気にイメージが変わりますね。岸和田は来年全日本選抜がありますのでどうなんでしょう。現場の士気上がる向日町にやってみてもらいたい気もします。