ミッドナイト競輪スタート 初日8900万円

指定されたネット銀行に口座を持つ会員約16万人が車券購入の対象。初日の売り上げ8944万800円は目標の105・2%。低迷打破へ新規ファン開拓を模索する公営競技起爆剤になれるか注目される。

 ご祝儀相場もあったのかもしれませんけれども、まずは売上げ目標達成して幸先のよいスタートが切れましたね。普通の2日制開催ですと2日目はさらに売上げが伸びますけどどうなりますでしょうか。

 レースや賭け式ごとの売上げを見ておりますと普段の昼間開催やナイター開催と違った感じに推移して興味深いものがありました。普通の競輪ですと概ね遅いレースになるにしたがって売上げが上がりますが、そういった傾向が見られたのは2車単では最終レースくらいでした。3連単では3Rから伸び始めています。7車立ての1着勝ち上がりという初物ですから、皆さん様子を見ていたのでしょうか。また、遅い時間からスタートして短時間でレースを消化するということで、1Rや2Rも比較的売上げに貢献していたようでした。こういった傾向はまだまだ変化していくことでしょう。ミッドナイト競輪は実験的要素も強いのですから、関係団体は得られるデータを有効に利用していただきたいと思います。

 レース展開は逃げたラインで逃げきるか差すかという単調なものが多かったようですが、強い選手が分散するオール予選の7車立て、A級戦、ドーム、加えて誘導が速いとなりますと仕方ないですね。S級だともうちょっと変化があったと思います。7車立てで誘導が速いというのはその意図はともかく競輪からUCIルールへ接近したことになりますが、UCIルール派の論者がそのレース内容を「つまらなかった」と評していたのには首をかしげました(参照)。