売り上げ急落存続危機 小松島市の競輪事業

市競輪局によると、F?は以前から赤字を計上してきたが、グレードの高いG?(2〜4年に1回4日間開催)でF?の赤字分を埋め合わせてきた。しかし、G?の車券売上高も落ち込んでカバーしきれなくなり、ここ2年間の多額赤字につながったという。

 市は昨年夏から収支改善計画の策定に着手。計画は場内レース開催日数の大幅削減が柱で、F?の赤字減らしが主な目的だ。市が依頼した経営コンサルタントの分析では、現在の開催日数58日を20日を下回る水準まで削減しなければならない。

 開催日数削減には、収支改善計画を経済産業相に提出して同意を得る必要がある。これまで、観音寺競輪14 件(香川県観音寺市)が年間70日の開催日数を37日にほぼ半減させた例があるが、小松島市の削減割合はそれを上回る。国がそのまま認めるかどうかは不透明で、削減により仕事が減る選手や場内関係者からの反発も予想される。

 小松島の赤字については以前もお伝えしましたが(参照)、それを受けて観音寺方式を導入しようというお話です。観音寺は累積赤字を解消しましたが(参照)、小松島20日以下の開催にしなければ累積赤字の解消には至らないとのこと。年20日開催といいますと二月に1開催ということになります。それならばいっそのこと…という考えが生まれてもおかしくはないですね。

 徳島では北部の鳴門競艇も赤字に苦しんでいますが、ばくちなどのレジャーも京阪神との交通の便がよくなったことによるストロー効果の影響を受けているのでしょうか。

 さらに記事には

赤字を穴埋めする基金は既に底を突いているほか、全国統一のシステム移行に伴う機器の入れ替えなどで4億円近くの出費も見込まれている。

 とあります。これは全ての競輪場に関係してくることなのでしょうか。この厳しいご時世に4億円を払って黒字を維持できる競輪場がいったいいくつあることか。コストに見合うリターンが見込める投資ならよいのですが。