無差別殺傷事件を想定した訓練が競輪場で相次いで行われています。

 時系列順に並べます。
緊迫…抜き打ち「初動対応訓練」 県警、無差別殺人発生を想定 静岡(産経)
小田原競輪場で、無差別殺傷事件を想定し訓練/神奈川(カナロコ)
初動対応訓練:無差別殺傷事件を想定、緊張感の中89人が訓練−−県警 /奈良(毎日)

 なんだかなあという感じです。近年の殺人事件認知件数は減少の一途をたどり、一昨年去年と戦後最小を記録しているというのに。昔ならありふれすぎた事件が今は希少になったがためにクローズアップされてこういうふうにデモンストレーションが行われます。そうして競輪場がスケープゴートに…。確かに高齢者の犯罪は増加していますから、高齢者が集まる競輪場で訓練するのは理にかなっているのかもしれませんけれども、競輪場を訓練の舞台に選んでいる偉い人はたぶん昔のイメージだけでそうしているような気がします。競輪客による無差別殺傷事件なんて過去ありました?財産犯ならともかく、殺人事件なんて割に合わないこと…あ、武富士放火事件(参照)は競輪客による犯行と言われておりますね。