向日町競輪廃止を表明 山田京都府知事、跡地利用など焦点に

 自民党の安田守府議の質問に対し、山田知事は競輪を継続した場合、施設改修で25億円以上が必要になると説明。さらに国が検討する経営改善の支援策が実現しても車券売り上げの減少傾向が続いており、2014年度には単年度赤字に陥るとの見通しを示した。

 その上で山田知事は「下手をすれば競輪事業の赤字を税金で補填(ほてん)する最悪の状況になる。中長期的には存続は難しい」と廃止の方針を明らかにした。廃止時期には言及せず、「廃止するには雇用と利活用に配慮する必要がある」として、当分、同市や関係者と廃止に向けた協議を進める意向を示した。

 これを持って廃止表明とするのはミスリードのような気がしないでもないですが、本格的に向日町のカウントダウンが始まってしまったようです。施設改修の必要がある以上、一年一年が勝負などという悠長なことは言っていられません。あるとき突然にバッサリと切られるということです。単年度赤字さえ出さなければあるいはダラダラと協議だけ続いてうやむやになるということもあるかもしれませんけど、それにも限界があります。向日町だけ景気がよくなるということはないでしょうから、競輪界全体の一発逆転的浮揚がないと苦しいでしょうね。そしてそのあては今のところありません。困りましたね。