追跡:2012ひろしま 広島・競輪事業、黒字確保も売り上げ低迷 市、廃止含め検討

同競輪場によると、昨年度の車券売上額は107億7832万7000円で、10年度より約1400万円増えた。入場者数は約1万人減の9万3959人だったが、地元紙への出走表掲載を手控えるなどの経費削減を進めた結果、黒字を確保したという。

事業自体はこれまでの内部留保が約10億円あるというが、「廃止した場合の施設の解体費や、職員への手当を含めれば楽観視はできない」(競輪場関係者)という。

 前々回、広島競輪の懇談会にいたる経緯をまとめましたけど(参照)、今回の記事で目新しい点といいますと2点あります。ひとつは昨年度の収支が黒字だったこと。これは存廃論議において存のほうに働きますね。

 もうひとつは10億円の内部留保です。これは情勢次第で存廃どちらの材料にもなりますね。競輪界全体に売上や収益構造の改善が見られれば、じゃあ古い施設を建て直して頑張ってみようかということになりますし、展望が開かれなければ内部留保があるうちにそれを廃止費用の原資にしてやめちゃおうかということになります。

 いずれにしても、7日に開かれる第一回目の懇談会で会の性質や方向性が示されると思いますから注視したいところです。