競輪場ですてきイベント2つ。

 今週末と来週末ですけど、京王閣と名古屋の両競輪場でちょっと面白そうなイベントが開かれますよ。イベントと言っても純然たる競輪客向けイベントではないんですけど、とってつけたような、あるいは単に場所を貸しているようなものではなく、競輪場という施設の様々な文化的側面をしっかり活かした楽しそうなイベントです。

 まずは京王閣のほうからいきましょう。早速明日明後日の開催になりますが、東京蚤の市(公式サイト)という「古いもの」をテーマにしたイベントが開かれます。こちらは京王閣のサイトにも情報が掲載されていますね(参照)。同時にガールズケイリンのフォローアップ訓練も行われるのですが、ガールズケイリンの雰囲気は華やかですから、レトロムードを楽しみにきたお客さんの目にどう映るか、期待半分不安半分といったところでしょうか。公式サイトの京王閣の紹介には

もともとこの敷地は、旧京王電気軌道(現在の京王電鉄の前身)が開設したレジャー施設でした。レジャー施設としての「京王閣」が誕生したのは1927年6月1日のこと。園内には総大理石貼りの大浴場、和洋食のメニューも多彩な大食堂、カフェ、ビリヤード場などの各種遊戯施設を完備した鉄筋3階建ての本館と、メリーゴーラウンド、ウォーターパークや演芸場を備え、その規模は東京近郊では最大を誇り、そこは「関東の宝塚」と称されるほどだったとか。それらが取り壊されたあと、その敷地にできたのが「京王閣」競輪場。日々、激しい競技が繰り広げられる場所でありながら、レジャー施設だったころの名残が、どこかのどかな雰囲気をこの場所に漂わせています。

 とありまして、今の競輪場の雰囲気を分かったうえで使ってくれてるんだなあというのが分かります。昔と違って恐い人とかいませんしね。ずいぶんきれいになっちゃった競輪場もありますけど、多くの競輪場はレトロムードを漂わせています(お客含めて)。そうした雰囲気を好む人は最近都市部を中心に多いですから、是非競輪場に親しんでもらいたいと思います。競輪場だけでなく公営競技施設のレトロな雰囲気に焦点を当てた書物としては須田鷹雄さんの下の本がありますね。


 そして来週末の名古屋です。こちらはうって変わってカッコイイ自転車のイベントです。バイシクルメッセンジャーを中心としたアマチュアの競技大会が開かれます(公式サイト)。NYで始まったイベントの日本上陸だそうです。海外のサイクルカルチャーは日本の競輪をリスペクトしてくれてますからね。そういった関心が日本でも広がるとうれしいですね。日本でも京都のメッセンジャーの皆さんなどは向日町競輪場を盛り上げようと活動してくれていたり、もちろん車券も買ってくれます。京王閣のイベントの日は発売日ではないのですが、名古屋のほうは西武園記念の場外もやっています。バンクで楽しんだ後は是非プロの走りを車券を握ってエキサイティングしながら楽しんで欲しいと思います。

 こういう動きが日本でも本格化して、サイクルカルチャーの世界的なイベントが日本の競輪場で開かれるようになるとうれしいですね。