6日制特別競輪の打ち方

特別競輪に限らず競輪は通常数日間に渡る勝ち上がり式トーナメントだから、初日は選手の調子を見極めるために様子見するというのが客の間ではセオリーである。もちろん、施行者やマスコミはそんなこと言わないのだけれども(例外は特別開催中にスポニチに掲載される伊集院静のコラムくらい。初日二日目くらいまでは平気で「ケン(車券を買わずに見るだけ)」と書く)。
しかし、特別競輪の場合、とりわけ、参加選手の多い6日制特別競輪の場合は初日二日目の一次予選が一番車券を取り易いような気がする。なぜかというと、他の開催より格段に番組屋の選択肢が広いからだ。番組屋の基本方針はあくまでも構成の分かりやすいレースを提供することにある。ならば、同格のレースが多ければ多いほど組み合わせる選手数も多いのだから、より分かりやすいレースを組むことができる。例えば、記念競輪初日の概定番組は一次予選5個レース、選抜戦・特別選抜戦各3個レース。特選・選抜に振り分けられる選手は各27名。これが週末に開幕するオールスター競輪だと、一次予選15個レースに135名を分配するのだから、駒が多いぶん、より基本方針に沿った予想のしやすいレースを組むことができる。結果的に、車券の基本である「スジ」で決まることが多くなる。ただ、番組屋の暗黙の方針として「地元選手の優遇」というのがあるから、これを過度に重視する番組屋の組んだ番組は予想のしやすさが犠牲になることもある(田舎の競輪場に多い)。
もっとも、初戦は選手の調子が分からないというのは一緒だから、大勝負できないというのは変わらない。6日制の場合、3日目以降は敗者戦の比率が圧倒的に高い。そして長丁場だけに選手のモチベーションにもバラつきが出てきて、格上の選手がコロっと負けることも多い。言うまでもなく二次予選・準決勝は大激戦になる。2走目におまけレースのないオールスターの二次予選は特に激しい。そんな後半戦で勝負レースを無理矢理設定するより、前半戦で余裕を持ってスジ中心に広く的中を狙う方が得策。・・・電投口座カラの私は5日目しか打てないのだけれども。