高松共同通信社杯最終日

打鐘から武田と小嶋の叩き合い。小嶋はホームで4番手に引いたが、石毛がすかさず巻き返す。これを武田番手の稲村兄が2角素人ブロック、石毛-望月とともに外に大きく膨れて脱落。バックから、3番手となった小嶋が捲るが金子真に阻まれ武田の逃げ切り。
武田が関東勢にいかに期待されているかが分かった一戦。打鐘から脚を使っており、逃げ切りは群馬二人の(まさに)献身的ブロックのおかげ。

後ろ攻めの吉田敏が赤板で中段の村上を抑えると、村上はさーっと引いて7番手。打鐘過ぎにスパートして前受けの岡部を交わした吉田だが、2センターから後ろを見ながら若干流す。そこを村上が一気にスパート。併せた吉田とのもがき合いはバックまで続き、村上が出切る。しかし岡部が後方からひと捲り。佐藤慎が交わし、福島両者にうまく切り替えた兵頭が3着。
村上があっさり引いたのはカマシ狙いなのだから、吉田は流してはダメ。自分のダッシュ力を過信したか。村上のダッシュもかなり進化している。それに、これだけ叩き合っての村上の上がり11.5は強い。
山田は1コーナーから出る訳にも行かず、その後は村上ラインに張り付かれてなにも出きず。来月の地元大垣全日本選抜にグランプリ出場を賭けるが、最近の山田のレースぶりでは番組屋は悩むところ。気を使ってウマを付けても使ってくれるとは限らないし。
福島勢は展開一本。そういえば、何年か前の高松記念決勝、まだ逃げ屋だった佐藤慎太郎をマークした岡部が、あっさりと佐藤を捨てて自力で捲って優勝したのを見たことがある。甲子園記念で佐藤の自爆先行を岡部が犬死にさせてしまったレースもあった。その後、マーク屋と自力屋の立場が逆転して、一時関係がギクシャクしたこともあったようだが、今日のレース後のクールダウンでは仲の良いところを見せていた。競輪はラインの結束が勝敗を分ける。山田は準決勝のようなレースをしていれば、年齢による脚力の衰え以上に自分の地位を落としてしまうのではないだろうか?


結局売上げは目標の160億に遠く及ばない147億。台風が無ければ目標に達していたはず。今年の高松競輪は台風に大いに祟られた。