賞金“皮算用”認めず…競輪選手の請求棄却

http://www.zakzak.co.jp/spo/2004_12/s2004121709.html
判決文読んでないし、こういう裁判報道は判決の大事な部分が抜けてたりすることが多いのでなんですが、選手会側の「継続的な出場契約」という法律構成が認められなかったというのは大惨敗。今度は慰謝料でも請求してみればどうでしょう?施行者のどこに不法行為があるのかはともかくとして。
そもそも選手会が裁判を起こす目的は、ゴネ倒して撤退を考えている他の施行者を牽制することだと思うけど、門司競輪開催縮小の際の訴訟では提訴から4年引っ張って和解し、しかも多少なりとも銭を獲れたことを考えると、今回の2年での敗訴は競輪存続法廷闘争史における選手会側の大きな戦線後退と言えましょう。

日本競輪選手会の岩楯昭一理事長は「このような判決がまかり通るなら、競輪選手を目指す人がいなくなる。控訴することになるだろう」と話している。

まかり通らなくても、競輪学校の受験者は年々減っているんだけど。
裁判が確定するのが先か、競輪が無くなるのが先か。


細かい点だけどひとつ気になったのは、判決理由

選手会には両競輪での出場が想定されていなかった選手も相当数含まれる」

の部分。請求額に(たしか)2年分の西宮・甲子園での賞金総額を掲げている以上、(請求額の当否はともかく)出場可能性のある選手全員を原告にするのは論理的に間違っていないし、西日本の競輪場だから東日本の下位選手も含めて全競輪選手に出場可能性はある。ロビー活動に精を出したりこんな訴訟起こしたりしてる選手会の偉い人たちは「レースに出場しない競輪選手」なんだけど。