完全競輪客マニュアル

一部で話題の『完全パンクマニュアル~はじめてのセックスピストルズ 架神恭介+辰巳一世 共著』ですが、ポピュラー音楽やサブカル関連の品揃えが非常に悪い香川の田舎本屋にもなぜか置いてありました。
Web版↓
http://punk-manual.cagami.net/


電車男』以降、Web上のやりとりやコンテンツを出版する動きが加速してるけれど、『完全パンクマニュアル』のような「真剣にふざける系」は、書籍という、Webより「固い」媒体で発表することで面白みが増すので、意味のあることだと思う。実際、本文にも挿絵や図表がたくさん追加され、紙媒体でないと出来ないおまけ企画もあって、Webで一度読んでいるのに面白かった。・・・当方真っ当なルンペン・プロレタリアであってファッションパンクなどではありませんので、もちろん立ち読みですが。


さて、英国でLondonがBurningだったのは1977年ですが、日本では20年以上遡る1950年に鳴尾競輪場がBurningしていました*1。競輪客は日本のリアルパンクスであります。
しかし近年、競輪客は減少の一途をたどり、また胴元のいびつな広報戦略もあって、いわば「ファッション競輪客」というべき輩が増えてもいます。そこで、真の競輪客はどうあるべきかを再確認するとともに、ファッション競輪客にならないための心得を記しておきたいと思う次第です。


・こざっぱりとした格好をしている。
分煙を守る。
・ビッグレースで勝利選手に「コール」をする。
・競輪選手を競走馬に例える。
・渾身のヤジを飛ばした後、照れ笑いしたり周りの反応を気にしてキョロキョロする。
・(今はありませんが)単勝車券で好配当が出たら「買っとけばよかったよー」などと言う


↑こういった客はファッション競輪客と見られても仕方ないでしょう。
↓真の競輪客とは下記のような人のことを言います。


・全身を群青色、ドブネズミ色でコーディネート。
・冬でもサンダル。
・いついかなるときでも自由自在に痰が吐ける。
・出走表は道端もしくはゴミ箱で拾う。
便意をもよおした際、躊躇せず空いてる女子トイレに駆け込める。
・審議のアナウンスがあった瞬間、サッと地面に目を落とす。
・無料のお茶をペットボトルやポットに入れて持ち帰る。
・電車の自動改札を飛び越せる。
・100倍以上の配当を万車券などとは言わず、「万コロ」と言う。
・会話の末尾は必ず「死ね」「カス」「乞食」


これだけ出来れば、まっとうな競輪客として世間から尊敬のまなざしを受けることは間違いありません。
明日の防府9Rは後続のもつれを尻目に川島聖隆の逃げ切りスジ違いで万コロです、この乞食!


 

*1:スタンドに火が放たれ、警官の流れ弾で死者も出た最大の騒擾事件があった