熱烈応援！

熱烈応援!スポーツ天国 (ちくまプリマー新書)

新創刊「ちくまプリマー新書」の最初のラインナップの中の一巻。10代向けの新書シリーズということです。
マイナースポーツの観戦レポ集というのは、青少年に様々な価値観を教える意味で素晴らしいことです。多種多様なマイナースポーツが採り上げられておりますが、冒頭の女子サッカーに続いて登場するは、我らが競輪。しかも、あの濃かった西宮競輪最後の日(http://d.hatena.ne.jp/zevon/20040901)の様子が綴られています。とは言ってもわずかに5ページ。
競輪編の末尾には入門書として阿佐田哲也の競輪教科書(バイブル)が紹介されていましたが、これは絶版のはず・・・。確かに競輪の面白さがよく分かる本ではあるけど。

西宮最後の日の出来事で以前書いた文章以外で印象に残っているのは、市長の最後の挨拶の場面。スタンドの競輪客からは、沢田義和(兵庫69)の捲り不発に対するヤジをはるかに超えるヤジというより怒号が渦巻いていましたが、淡々とスピーチ文面を読む市長の周りは、普段場内にいる警備員の10倍は強そうな護衛が数名、がっちりガードしていました。普段の表彰式ではこんな護衛は見たことがなかったので、自棄を起こした競輪客の暴徒化を割と本気で恐れていたのかもしれません。