失格成金

昨日の予想の通り10Rと12Rをネット投票。
10Rは最終ホームの展開は100点満点だったけど、市田の4番手捲りが決まってしまう。市田の出来一息なんて誰が言ったんだ?・・・そう、わたしだ。市田の押し切りスジ1200円は、中穴派スジ原理主義者のわたしは持ってないといけないのではないか・・・反省。


ルーキーチャンピオンはいかにもルーキーチャンピオンらしい、よいレースでした以上。


問題の12R
武田の抑え先行の4番手をイン不動会アウト加藤で併走。渡部はどうやら加藤に武田を叩かせたかったようだけど、加藤にしてみれば、武田を叩き切るより渡部をどかす方がはるかに楽な仕事。案の定、楽に4番手を取りきり、3角捲り追込みに出るが、武田の掛かりの前に一車も進まず。武田がわずかに押し切り武田ラインでワンツースリー・・・のはずが、武田は第一周回でイン抜きを犯したそうで失格。押さえで買ってた小橋-新藤が生き返ってありがたいことに残高が増えました。


でも、失格判定を聞いたときは「あー、やってもうた」と思わず口に出してしまった。「やってもうた」の対象は審判8割、武田2割。四国の競輪客としてはどうしても松山競輪の興業面を心配してしまうのだ。でも、こればっかりはルールだから仕方が無い。


では、現行競技規則はどのようなものか。
現行競技規則と以前の規則の一番の違いは、審判の裁量を極めて制限している点にある。具体的には、免責事項が厳格かつ詳細に定められていて、審判の恣意が入る余地が少ない。このこと自体は至極正しい。判定のバラつきを無くし基準を明確にするには、これが一番の近道だからだ*1。罰則を伴うルールには、罰則を適用する基準の明確性が求められる。
これは、車券を買う客側からの要請でもある。判定のバラつきは以前から客の間でも問題になっていたことだ。東王座初日の後閑に続いて人気選手が大きなレースで失格したことで客は騒ぐだろうけれども、長い目で見れば、明確な失格基準は必要不可欠であります。


もうひとつ求められるのは、お咎めを受ける行為と罰則の合理的関連性。要するに、「なんでこの程度で失格なんじゃー?」「こんなことしてるのに失格にならんのかー?」を如何に無くすかの問題。
この観点からは、今回の武田のようなスタート直後の内抜きと、例えばペースが上がってからの競りの過程で相手の後輪を払って落車させる行為*2が同じ罰則というのは、選手の立場からも客の立場からも合理性が疑われるところではないでしょうか。かといってスタート後の位置取り争いを無法地帯にしてよいわけではないので、現在失格対象とされている誘導員退避前の違反行為は、失格とはせずに失格相当の違反点をつけるくらいが妥当では。違反点にもちゃんと抑止効果がある*3のは、選手のサイトやレースコメントを見ていればよく分かる。


そんなわけでわたしは、ルールを変えるとすれば、反則行為の内容に見合った罰則の適正化が必要であると考える次第であります。

*1:実際の運用はともかく

*2:後に悪質失格と判定される場合を除く

*3:内林みたいなのは除く