今更ながら三連単について考え中

昨日、二年ぶりに三連単を買いました。3着は的中したものの1、2着が裏でアウト。「3点に絞れた!」と思ったからこそ買ったのですが、難しいものです。勉強を続けるつもりですが、ここ(id:zevon:20050330)に書いたように、多点買いをするつもりはありません。


勉強の一環として他の競輪サイトをいろいろ覗いて見ましたが、三連単ベースの予想が多いのね。三連単が売上げ全体の半分以上を占めている以上、当然といえば当然なのですが。


導入されるや車券シェアで二車単を簡単に捲ってしまった三連単だけど、売上げにはごく瞬間的にしか貢献できなかったようです。その理由についてはコンドルなどでああだこうだ言われておりますが、結局は新規客を呼べなかったことに尽きるのではないでしょうか。しかし三連単が二車単他より圧倒的に売れるのは事実。


商売のコツはいろいろありますが、よく言われるのは顧客の満足感を満たすということです。一口に満足感と言ってもいろいろな心情が含まれていると思いますが、商売上特に有効なのは「安心感」と「虚栄心」でしょう。大メーカー製品の「大勢の人が同じものを買っている安心感」や、ブランド商法に顕著です。安心感をより多く客に感じさせるには、それとなく不安を煽っておくことも有効です。健康食品の広告を見ればそれはよく分かります。


三連単の魅力はなんと言っても高配当。そして高配当の代名詞は今も昔も万コロです。万コロ(万馬券万舟)は各公営賭博に共通する、客にとってのステータスでもあります。三連単は難しいですが、万コロの出現する絶対数が圧倒的に多いため比較的簡単に客はそのステータスを得、虚栄心を満たすことができます。


話は横道に逸れますが、勝ち残った面子ががどんなにショボくても決勝戦の売上げはその開催で圧倒的に多くなります。「皆の注目を集めるレースの車券を獲りたい」という心理が働いていることもその理由として考えられます。


さて、当然ながら三連単はなかなか的中しない。抜け目やタテ目の不安は競輪客に常につきまといます。そこで胴元は流し投票とボックス投票を用意して、その不安を簡単に払拭できるようにしました。客は喜んでそれに飛びつき、多くの目を買います。胴元はそうして購買金額全体を膨らませようと目論んだのでしょうが、残念ながらその点では失敗しました。賭け式が変わってもひとレースに張る額はたいして変わらないですからね。


以上がわたしの考える三連単商法の構造です。この連環とは無縁の三連単の活用法をただ今考え中なのですが、なかなか難しい。結局はここ(id:zevon:20050212)で書いたように、くじ感覚で遊ぶのが正しい予感。kastさんとこ(id:kast)の三連単出目買いの実験もそれを物語っているような気がします。


ちなみにわたしは8年の輪歴で万コロは1度しか獲ったことがありません。10代の頃にやっていた競馬(JRAと園田)を含めても100倍オーバーは4回だけ。万コロを獲る代わりにこの日記を書いて、日々虚栄心を満たしております。